理学療法士が行う本格ピラティス ─ 喜楽結が「十年後のからだ」を変える方法を小田実さんに聞く

「人のからだには、本来“取扱説明書”があるんです。」

そう語るのは、ピラティススタジオ「喜楽結(きらくゆ)」を主宰する理学療法士・小田実さんである。

メモリアルセンター近くにある喜楽結は、病院でのリハビリだけでは届ききらない“予防”の領域に踏み込む。

ピラティスマシンを用いた全身運動と、自宅で続けられる自主トレを組み合わせ、からだ本来の動きと十年先の健康を支えるからだ作りに取り組んでいる。

整形外科に通う人や持病を抱えた人たちが集い、ときに更年期講座や趣味の話題を通して互いにつながり合うことで、「楽しく動き続けられる人生の仲間づくり」の輪も広がりつつある。

本記事では、病院との違い、理学療法士だからこそできるピラティスの工夫をひもときながら、「十年後の自分に自信を持てるからだと人生の土台づくり」とは何かを詳しく伺った。

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お問い合わせの際は「つたギフ見ました」と言っていただけるとスムーズです。

和の趣のある落ち着いた室内
名称ピラティススタジオ喜楽結
事業内容運動トレーニング
所在地ピラティススタジオ喜楽結
〒502-0849 岐阜県岐阜市栄新町3丁目96 小島コーポ 2階
連絡先公式LINE:https://line.me/R/ti/p/@735qbfjq?oat_content=url&ts=08091412
営業時間月木金土
9:00-12:00 14:00-19:00

9:00-12:00 14:00-16:00
休業日火曜日・日曜日
公式サイトhttps://kirakuyupilates.com/
この記事の内容

喜楽結の事業内容を教えてください

喜楽結(きらくゆ)は、理学療法士が行うピラティスを通じて、「からだ本来の動きを取り戻す場所」です。

人間のからだには、本来「取扱説明書」があって、「こう動かすと壊れにくい」「こう動かすと負担がかかる」という決まりごとがあるんです。

多くの人は自己流の動かし方で毎日を過ごして、膝が痛くなったり、腰がつらくなったりするんですね。

私が行うピラティスは、この「からだの取扱説明書どおりに動く練習」をするメソッドです。

専門的な言葉でいうと「運動学習」を、脳みそにインストールし直していく作業と言えます。

ただ筋肉を鍛えるだけでなく、「正しい位置に骨を置き、正しい方向に動かす」という感覚を、からだと脳に覚えさせていくんです。

喜楽結では、どんなトレーニングをするんですか?

ピラティスマシーンを使ったエクササイズを行っています。

人間は常に重力を受けていて、例えば膝が痛い方は、その重力に膝が負けてしまっている状態なんです。

マシンを使って、重力を軽くしたり、なくしたりしながら、少しずつ「重力に耐えられるからだ」を作っていく。

たとえば、本来かかっている重力を半分くらいに落としてあげて、そこに耐えられるだけの筋力と動きを作り、その後少しずつ本来の負荷に近づけていくイメージですね。

そうすると、「からだの取扱説明書」通りに動くからだに変わって、痛みや不調が自然になくなっていくんです。

また、スタジオのトレーニングだけでは身につかないので、その方に合わせた自主トレをお渡しします。

ハードルが高すぎると続かないので、短時間で手軽にできるもの、日常生活の中でちょっと意識すれば取り入れられるものを選んでお伝えしています。

他のピラティススタジオとの違いを教えてください

理学療法士としてのバックグラウンドがあるので、疾患のある方や、持病を抱えた方への対応には自信があります。

ピラティスはもともとリハビリから生まれたメソッドですから、理学療法との相性は非常に良いんです。

実際、病院に勤務していたころは、ピラティスのメソッドで運動を組み立てていました。

一般的なピラティスインストラクターさんも、最近は解剖学や運動学を学ぶ機会が増えて、レベルはどんどん上がっていると思います。

ただ、疾患に関する知識や、「病気にはどんな動きがリスクになるか」「何をやってはいけないか」という部分は、理学療法士ほど深くは学ばない分野です。

私たち理学療法士は、解剖学や運動学に加えて、生理学を徹底的に叩き込まれます。

だからこそ、からだを動かしたとき、体内でどんな反応が起こるか、長期的にはどんな変化につながるか、といったところまで深く考えて運動を組み立てられる。

適切な運動量、適切な負荷量が分かるからこそ「疾患のある方」への対応力も高く、一般的なピラティススタジオよりも効果的にトレーニングができると感じています。

病院で受けるピラティスとは何が違いますか?

一番の違いは、見る範囲が“部分”か“全身”かという点だと思っています。

病院で働く理学療法士は、医師の指示のもとで治療を行います。

たとえば「膝が痛い」なら、医師の指示に従って膝まわりの治療だけを行います。

でも本当は、膝の痛みも腰の痛みも、ほとんどがからだ全体のバランスの崩れから起きている。

病院での治療は、いわゆる「木を見て森を見ない」状態になりやすいんです。

その点、スタジオでのピラティスは、全体の動きの中で患部の状態を理解し、改善していくことができます。

つまり、“森を見る”ことができるんです。

全身運動を通じて骨の配置や筋肉の連動を整える。

森全体を見て、ここに理学療法士としての細かい視点を足していくと、より効果的に痛みや悩みの解消ができると考えています。

なぜ喜楽結をはじめようと思ったんですか?

「もう少し早く予防的な運動に取り組めていたら、この人の人生は違っていたかもしれない」と感じるシーンが何度もあったからです。

私は十数年前からピラティスの資格を持っていて、病院の中でもピラティスの考え方を取り入れた運動を処方していました。

ただ、日本の制度上、理学療法士は「予防医学」をうたって自由に活動することが難しい立場です。

どうしても「病気やケガになった後」関わることが中心になってしまう。さらに、一人にかけられる施術時間は20分程度が限界で、私が思う満足な治療ができなかったんです。

「もっと早く知っていれば…」と後悔する人を、一人でも減らしたい。

この想いを実現するために、病院を飛びだして、このピラティススタジオを立ち上げました。

喜楽結でピラティスを始めて嬉しかったことはありますか

「病院に通うより、こちらに来た方がずっと良くなりました」と言っていただけたことです。

病院のリハビリは保険診療で、誰もが受けられる大切な仕組みです。ただ、一人ひとりにかけられる時間や内容には限界があります。

喜楽結では、一回のセッションに50分かけ、その方の話をじっくり聞き、からだを丁寧に観察し、全身のバランスを見ながら運動を組み立てていきます。

病院ではどうしても足りなかった部分を、ここで補えているのだとしたら、それは理学療法士インストラクターとして大きな励みです。

「この場所を作ってよかった」と思える瞬間ですね。

読者へのメッセージ

突然ですが、「十年後の自分」に自信があるか考えてみてください。

もし、あなたが寝込んでしまったら、介護が必要になったら…

ご家族に大きな負担がかかりますよね。

逆に、あなたが元気だったら、家族は安心して自分のことに集中できますし、一緒に過ごす時間はずっと楽しいものになります。

だからこそ、「自分が幸せでいること」「自分のからだを大事にすること」を、遠慮なく優先してほしいです。

ピラティスでなくても構いません。

ウォーキングでも、好きなスポーツでも、まずは自分のからだに意識を向ける一歩を、どこかで踏み出していただけたらと思います。

十年後、二十年後のあなたが、「あの時始めておいてよかった」と笑っていられるように。

一緒に、からだと人生の土台作りをしていきましょう。

よくある質問

理学療法士としてのアップデートはされていますか?

医学的なアップデートを欠かさないことも意識しています。英語論文も含めて、医学論文を読む習慣は今も続けています。理学療法士としての専門性に頼りすぎず、しかし根っこには確かな医学的知識を持ったトレーナーであり続けることを意識しています。

おすすめの運動はありますか?

僕が好きなこともあって、山登りはおすすめです。登りは筋トレ、下りは有酸素運動と、とてもいい運動になります。登山でなくても構いません。それぞれの「これが好き」という活動を、続けていっていただけたらと思います。

どんなお客様がいらっしゃいますか?

整形外科に通っていた、もしくは通っている方が多いです。具体的には、腰の痛み、肩こり、股関節や膝の痛みなど、「このままでは良くならない気がする」「もう少し何かできないか」と感じて来られる方が多いですね。他には、健康維持のために通われる方も多いです。

医療の知識をベースにしながら、無理なく健康を維持できる場として選んでいただいているのかな、と感じています。

喜楽結の名前の由来を教えてください

「喜楽結」という名前には、健康になることや、からだが楽になることはもちろん大事ですが、その先にある「誰かと喜びを分かち合う時間」まで含めてサポートしたい、という思いがあります。

私は登山が好きで、誰かと一緒に「すごいね!」って言い合えると、その喜びは何倍にもふくらむみたいに、人は誰かと結びつくことで、初めて深い幸せを感じられると思うんです。

だから、喜楽結を通じて、人との結びつきを作っていきたいという思いを込めて「結」という文字を入れました。

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