【昭和40年創業】「安心して頼める畳屋でありたい」——ハヤシ製畳の職人林靖彦さんが語る仕事へのこだわり

「地元のお客さんに、安心して頼んでもらえる店でいたいんです。」

そう語るのは、「ハヤシ製畳」の林靖彦さん。

高校卒業後サラリーマンとして働いていたが、早朝から夜遅くまで働き続ける両親の姿を見て「この仕事を守らなければ」と感じ、畳の専門学校で技術を学び、修業を積んで家業へ戻った。

顔を合わせ、話を聞き、暮らしに合わせた提案を行うその仕事は、リピーターや紹介へとつながり、地元の信頼を支えている。

畳の需要が減少する中でも「安心して頼める畳屋」として、この地域に畳文化を残していきたい、という林さんの願いは変わらない。

地域に根ざし、信頼を積み上げてきた林さんの仕事観を、この記事で探ってゆく。

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名称有限会社 ハヤシ製畳(畳のハヤシ)
事業内容畳製品の製造及び販売
襖製品の製造及び販売
いぐさ製品の販売
和空間カラーコーディネート
和小物の販売
所在地〒501-0235 岐阜県瑞穂市十九条765-2
連絡先0120-192-884
Eメールinfo@hayashi-tatami.com
営業時間8:00‐20:00
公式サイトhttps://hayashi-tatami.com/
この記事の内容

ハヤシ製畳の事業内容 ― 畳・ふすまから内装までトータルで

林畳店では、畳やふすまの貼り替えを中心に、クロスの貼り替えや床の張り替えといった内装全般を手がけている。

6畳一間であれば、畳は1泊2日ほど、ふすまの貼り替えであればおおよそ1週間で仕上げることが多いという。

「畳屋」というと畳だけのイメージが強いが、実際には床や壁を含めた空間全体を見ながら提案・施工している点も特徴である。

リフォームや模様替えのタイミング、冠婚葬祭の家族イベントなどに合わせて相談されることが多く、「暮らしの節目」に寄り添う存在として頼られている。

地域密着だからこそできる、ハヤシ製畳の強み

ハヤシ製畳の強みを尋ねると、林さんは「地域密着」と「顔が見える仕事」であると即答する。

ネットで価格だけを比較して依頼できる業者も増える中で、林畳店では必ず現場に足を運び、実際の部屋を見ながら商品説明を行っている。

一度顔を合わせて話をし、その家の暮らし方を聞いたうえで素材や仕様を提案するため、「雑な仕事はできない」と真剣な顔で林さんは言う。

安さだけを優先した工事では、仕上がりや耐久性に差が出やすい。

対して、実際に現場で状態を確認し、その家に合った厚み・素材・仕様を選べることが、地元の畳屋ならではの強みである。

お客さまに最善の選択をしていただくために

「状態を見ないと分からないことが多い」と語るように、林さんは畳やふすまの傷み具合、湿気の状況、部屋の使われ方などをしっかり確認したうえで、見積もりの段階で必要な施工内容を提案している。

お客様の要望を聞きながら、「どこまで直すのか」「どのぐらい持たせたいのか」といった点もすり合わせていくことで、後悔のない選択をしてもらえるようにしていくという。

「来客用の部屋に高価な素材を使う方が多いんですが、個人的にはいつも使う部屋にこそ良い素材を使って、気持ちよく生活していただきたいですね」

こういった、畳屋ならではの視点も、ハヤシ製畳が長く地域に愛されてきた証だろうう。

ハヤシ製畳の品質を支えるのは、産地へのこだわりと“目利き”

品質を保つために、林畳店では九州・熊本などの産地から厳選した素材を仕入れている。

数年に一度は産地へ視察に赴き、自分の目で見て納得したものだけを扱うようにしているという。

畳の値段の違いは、そのまま素材の違いである。

一畳あたりに織り込まれているイグサの本数、織りの細かさ、厚み、土台となる芯材の違いによって、日焼けした後の表情や耐久性は大きく変わってくる。

安価な畳は焼けると色ムラが出やすく、茶色く汚れたような印象になりがちだが、良質なものは均一に、きれいに焼けていく。

「新品の時はどれもきれいに見えるけれど、10年・20年と使ってからの差がはっきり出る」と林さんは語る。

長く使うものだからこそ、素材選びには妥協しない姿勢が貫かれている。

リピーターが支える、“顔なじみ”の付き合い

客層としては、10〜20年スパンでのリピーターが多いという。

以前に畳替えを任せて以来、「そろそろボロボロしてきたから」「来客があるので、きれいにしておきたい」といったタイミングで再び声がかかる。

地元密着で長く続けてきたからこそ、「顔を知っている人に頼みたい」というニーズとも相性が良い。

一度家に上がって仕事をしているからこそ、「また林さんにお願いしよう」と思ってもらえる関係性が育っているのである。

これからも、地元に安心を届けられる畳屋でありたい

今後について尋ねると、

「地元のお客さんに、安心して頼んでもらえる店でありたい。畳の需要は減ってきているが、できる限りこの地域に畳文化を残していきたい」

と、語る。

静かな誠実さで、暮らしを支え続ける畳屋がここにある。

林畳店の仕事は、地域の文化そのものを守り続ける営みだった。

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