ペットとのお別れは、多くのご家族にとって「考えたくないけれど、いつかは向き合わなければならないこと」。
悲しいお別れをした直後に「ほんとにここで良いんだろうか?」と、不安な気持ちでペット葬儀業者を探す──そんな光景を、長屋 琢也さんは何度も見てきました。
「一生に一度の“家族の旅立ち”を、“不安なまま選んだ業者”で終わらせてほしくない」
その一心で立ち上げたのが、岐阜を拠点に東海エリアを中心に対応するペットセレモニー「愛の丘」だ。
火葬だけでなく、悲しみを抱えたご家族の心にどこまで寄り添えるか──そこに徹底してこだわるペット葬儀人 長屋さんにお話を伺った。
基本情報はクリック!
お問い合わせの際は「つたギフ見ました」と言っていただけるとスムーズです。
| 名称 | ペットセレモニー愛の丘 |
|---|---|
| 事業内容 | ペット火葬、お引き取り、お寺でのペット葬儀 |
| 対応エリア | 岐阜県・愛知県・三重県・滋賀県(岐阜を中心に日帰りエリア) |
| 連絡先 | お問い合わせページ |
| 営業時間 | 24時間 |
| 休業日 | なし |
| インスタグラム | https://www.instagram.com/ai_no_oka/ |
| 公式サイト | https://ainooka.com/ |
事業内容について教えてください

愛の丘は、ペットちゃんの最期にまつわる時間をトータルで支えるペットセレモニーです。
- ご自宅へ伺う「訪問火葬」
- スタッフが預かり個別火葬する「お引き取り火葬」
- 提携寺院でご住職立ち会いのもと行う「お寺でのペット葬儀」
- 葬儀後の納骨・供養のサポート
- ペットロスで苦しむご家族に、必要に応じたグリーフカウンセラーの紹介
などをしています。
僕はペットセレモニーを仕事だと思ってやってないんです。
ご家族もペットちゃんも自分の大切な存在だと思っていて、火葬して終わりではなく、ご家族の心にも寄り添いたい。
火葬を終えたあとにも「寂しくてつらい」とご連絡をくださる方がいらっしゃるんですね。
そういうとき、僕は仕事の枠を超えてお話を聞かせていただきます。
悲しみの中にいる方が、少しでも穏やかな気持ちになれるように、僕はできる限りのことをしたいと思っています。
他のペットセレモニー業者との違いを教えてください

愛の丘ではすべてのお見送りを、“オーダーメイド”で行っています。
10組のご家族がいれば、10通りのお別れの形がある。
マニュアルではなく、その場の空気やご家族とコミュニケーションを取りながら、「ご家族にとって一番いい送り方はどんな形か」を感じ取って進めています。
たとえば「お引き取り火葬」の場合、僕は「写真サービス」として、
火葬の前と後のお写真を撮って、LINEでご家族にお送りしています。
「この子はこういう表情で眠っていました」「お花をハートに並べて包みました」など、一枚一枚にメッセージを添えて写真をお届けするんです。
他社さんだとお預けいただいたら終わりで、機械的に進めてしまうんですが、僕はそれがどうしても嫌で…。
たとえお引き取り火葬であっても、大切なペットちゃんの最後に、ご家族には立ち会っていただきたいんですよね。
だから、立ち会った気持ちになれるように、写真を送っています。
大切なご家族の最後を「こうしてあげたい」「こんなふうに送りたい」という想いを全部聞いて、できる限り形にしていく。
それが、愛の丘のやり方であり、他のペットセレモニーとの違いです。
お引き取り火葬で「写真サービス」を始めようと思ったきっかけは?

きっかけは、「後悔を残してほしくない」という想いでした。
この業界には、残念ながら“個別火葬”といいながら、実際には複数のペットを一緒に火葬してしまう業者があります。
ご家族は「ちゃんと個別でやってもらえる」と信じてお願いしているのに、後で違ったと知って深く傷つく方もいらっしゃいます。
僕は、そういう悲しい思いをするご家族を一人でも減らしたいんです。
それからもう一つ。
引き取りプランを選ばれるご家族の中には、「安いプランしか頼めなかった」とご自分を責めてしまう方がいらっしゃいます。
でも、大切なペットちゃんを見送る気持ちに“金額の差”なんてありません。
だからこそ、「ちゃんと見送れた」と感じてもらえるように、火葬の前後のお写真をお送りしています。
火葬に立ち会えなかったとしても、「うちの子はこんな風に眠っていたんだ」「こんなにきれいにお骨になったんだ」と感じて、心の整理ができると思うんです。
どんなお客様が利用されていますか?
愛の丘に依頼をされるのは、
- 家族同然にペットちゃんを大切にしてこられたご家庭
- 「最期までちゃんとしてあげたい」と強く願う方
- 過去の利用で嫌な思いをしてしまい、「今度こそ信頼できるところを」と探している方
- 事情があって立ち会えないけれど、きちんと供養してほしいと願う方
に、多くご利用いただいています。
「価格」ではなく、「長屋という人間に任せられるか」を見てくださっていると感じています。
ペットセレモニーをはじめようと思ったきっかけを教えてください

もともとは、ガソリンスタンドで12年働いていました。
売上はトップクラスで、全国表彰も受けたんですが、「本当に人の役に立っているんだろうか?」という違和感が大きくなっていました。
僕は、献血を受けたり、救命講習を受けたり、とにかく「人の役に立ちたい」という気持ちが強かったんです。
そんな時、ご縁があってペット葬儀の仕事に携わりました。
ご家族から涙ながらに「ありがとう」と言っていただける経験をして、「素晴らしい仕事だな」と心から感じたんです。
一方で、この業界の中には、利益や効率を優先してしまう場面や、私の感覚では「それは違う」と思うやり方も少なくありませんでした。
だったら、自分が胸を張って「正しい」と言えるやり方で、自分の責任でやろう。
——そう思って立ち上げたのが「愛の丘」です。
大変だったことはありますか?

綺麗なお別ればかりではありませんからね…。
外で亡くなったまま時間が経ってしまった子、事故で無残な姿になってしまった子、ご家族が自分を責めて涙が止まらない状況──。
そういった場面に立ち会うたびに、胸が締め付けられます。
それでも私は、どんな状態の子に対しても「よく頑張ったね。ここからは任せてね。」と声をかけ、丁寧にお体を整えます。
一番うれしかった言葉は何ですか?
お見送りのあと、ご家族から握手を求められることがあるんです。
「本当に、長屋さんにお願いしてよかったです。頑張ってくださいね。」って。
その瞬間、「本当に人の役に立てたんだな」って、全身に鳥肌が立つような感覚になります。
また、アンケートやお手紙で、
「心の底から愛の丘さんにお願いして良かったと思います」
と書いていただくことが多くて…、“心の底から”なんて、簡単には使わない言葉じゃないですか。
「お役に立てて良かった」って、胸が熱くなるんですよね。
命の大切さを伝える取り組みについて教えてください

今の時代は、何でもスマホで調べられて、画面の中だけで「知った気」になれる時代ですよね。
でも本当の意味で命を感じるのは、リアルな体験を通してだと思うんです。
だから僕は、学校で飼育されている動物が亡くなったとき、無償で火葬や供養をさせていただく取り組みをしています。
もし希望があれば、生徒さんにも立ち会ってもらい、お手紙や折り紙を添えてお別れする場をつくることもできます。
飼育していた動物を供養する体験を通して、
「命は消えるものではなく、次につながっていくものなんだ」
「生きていることは当たり前じゃないんだ」
そう感じてもらえたら、それだけで意味があると思うんです。
今はまだ小さな活動ですが、これを岐阜市から県内、そして東海全体に広げていくのが目標です。
また、亡くなったペットちゃんのご家族の中には、「残ったドッグフードやおやつをどうすればいいか分からない」という方が多いんです。
捨ててしまうのはつらいじゃないですか。
だから、まだ使えるものはお預かりして、知り合いの老犬ホームにお渡ししています。
ご家族も「うちの子のものが誰かのためになるなら嬉しい」と言ってくださってて、僕はすごくいいなと思っています。
読者へのメッセージをお願いします

私の仕事にご縁があるということは、きっとご家族にとって、つらい時期だと思います。
決して喜ばしいご縁ではありませんが、「どうか後悔のないご供養をしてほしい」と心から願っています。
残念ながら、この業界にはあまり良くない業者が存在します。
たとえば「個別火葬」と言いながら実際は合同で行っていたり、仲介サイトを通して高額なロイヤリティがかかっていたり…。
最終的には「この人なら任せられる」と、信頼できる葬儀社を選べるかが後悔しない分かれ目になります。
もし、フィーリングが僕に向いたなら、その時はどうかご連絡ください。
ご家族の想いを大切に、心穏やかにお見送りできるよう全力でお手伝いさせていただきます。
