挑戦する力をはぐくむ暗算教室——後鳥沙織先生が語る「そろタッチ」の魅力

静かにタブレットへ向かい、素早く指を動かして計算する子がいれば、別の時間には席を立って友だちとタブレットを回し合いながら、リレー形式で問題に挑戦する子どもたち。

「暗算教室」という言葉から想像する静かな光景とは少し違い、教室には笑顔があふれ、子どもたちの“挑戦したい気持ち”が弾けているように感じた。

「そろタッチ」はタブレットを使った新しい学習法で、「暗算力だけでなく、子どもたちの挑戦する心も育ててくれる」と幼稚園教諭を保有する元保育士の後鳥沙織先生は語る。

なぜこの教室では、子どもたちがこんなにも楽しそうに、そして主体的に学べるのか。

今回は、保育士としての経験を活かしながら子どもたちと向き合う、後鳥先生に——

「そろタッチ」の魅力、日々のレッスンで見えてくる子どもたちの変化、そして指導に込める想いについて詳しく伺った。

基本情報はクリック!

お問い合わせの際は「つたギフ見ました」と言っていただけるとスムーズです。

名称そろタッチ
事業内容子ども向け暗算教室
所在地岐阜西校:岐阜県岐阜市此花町6丁目12 オペラスKONOHANA
本巣校:岐阜県本巣市上真桑2258-139 ユニオンビル2階
連絡先080-9111-4352
公式サイトhttps://sorotouch-motosu.com/

そろタッチとはどんな教育ですか?

「タブレット型そろばん」と言われることもありますが、そろばんとは少し違って、タブレットに表示される数字と玉を見ながら、両手」を使ってテンポよく計算していきます。

カリキュラムは2年間で、

2桁の足し算・引き算 / 3桁×1桁の掛け算 / 4桁÷1桁の割り算

ができるように、細かいステップで段階的に組まれています。

この“段階設計”こそが、そろタッチの大きな強みで、 子どもが少し頑張れば届く“ちょうどいい課題”が続くので、毎日の取り組みの中で、

「今日もできた!」「今日ちょっと進んだ!」

という小さな成功体験が積み重なります。そして、日々の課題は“小さな階段”なのに、振り返ると大きな力がついていて、

「暗算で2桁の計算ができる!」

「割り算も頭の中でできるようになった!」

という実感が、子どもたちに「自分はやればできるから挑戦しよう」という心をはぐくみます。

そろタッチは、ただ計算を学ぶだけでなく、自信と挑戦する心を育てる暗算教育なんです。

子どもがそろタッチを続けられる理由を教えてください

そろタッチは、毎日3レッスンの積み重ねが大切な学習法です。

この“毎日”が苦にならないように、アプリには子どもが夢中になれる工夫がたくさんあります。

まず、画面が光ったり音が鳴ったり、レベルが上がるとバッジがもらえたりと、「楽しい!」と思える仕掛けがいっぱいです。

小さな子ども達はこういう仕掛けが大好きなので、進んで取り組んでくれます。

加えて、アプリには子どもの頑張りがそのまま記録として残るので、自分の頑張りを実感できるんです。

週1回のレッスンでも、記録を見ながら子どもたちをたくさん褒めるので、本当に嬉しそうにしてくれます。

レッスンでは、アプリの通信を使って友だちと競い合ったり、チームで協力して問題に挑戦する時間が毎回あります。

「絶対勝ちたい!」

「次はもっと速く解く!」

そんな気持ちが自然に湧いてきて、子どもたちの目がキラッと輝く瞬間なんです。

そろばんのように黙々と座って取り組むだけではなく、光や音、レベルアップの楽しさ、お友達との関わりがあって、幼稚園〜低学年の子にとても相性のいい学習法だと感じています。

「楽しい! → 続けられる → できるようになる → 自信がつく」この流れで、多くの子が楽しんで続けています。

そろタッチにはどんな子が通っていますか?

「算数がちょっと苦手で…」と悩んでいる1・2年生や「小学校に入る前に数字に自信をつけさせたい」と考えている年長さんが多いですね。

最近増えているのは、「数字を見ると固まる」「指を折らないと数えられない」といった、苦手意識が出てきて「授業について行けるか不安」と相談に来られる家庭が多いです。

年長さんは 「数字が得意な状態で入学させたい」「勉強への不安を減らしたい」という親御さんの想いをよく聞きます。

そろタッチを始めるなら、年長〜1年生がいちばん伸びやすい時期、基礎をしっかり固めたいなら早いスタートが効果的です。

実際、年長から始めた子は、1年生になる頃には買い物で暗算ができるほど力がついたり、「学校の算数が楽しい」「掛け算簡単!」と、自信をもって話してくれたりします。

計算力があるから文章題も落ち着いて見直しができるし、なにより勉強への意欲が変わっている子が多いです。

指導する上で大切にしていることは何ですか?

やっぱり“その子をちゃんと見ること”ですね。

子どもって、本当に一人ひとり違って、みんなの前で褒められると伸びる子もいれば、恥ずかしくて顔をそむけちゃう子もいる。

やさしく「ぎゅっ」としたほうが安心できる子もいれば、落ち着いた声のほうが心に届く子もいるんです。

だから私は、子どもの表情や仕草、雰囲気をよく見て、「この子にはどう関わるのがいいんだろう?」って考えながら声をかけています

そして、もうひとつ大事にしているのは“ご家庭との連携”です。

お迎えのときには、できるだけ小さな変化でもお伝えしていて、オンラインの子にはLINEで必ずフォローをしています。

もちろん、伝える内容もご家庭ごとに変わります。

計算力を伸ばしたいと考えているご家庭には「こんな問題が解けましたよ」とお伝えしますし、

友だち関係が心配なご家庭には「今日は誰々くんとこんなふうに話していましたよ」と、その子の様子を丁寧にお届けします。

家庭と教室が同じ方向を向いていると、子どもは安心して挑戦できるんです。

保育士だった頃からずっと、“子どもを見る目”は変わらず大事にしています。

後鳥先生がそろタッチを始めようと思ったきっかけは?

保育園で働いていた頃「今はできないよ」「お片付けしよう」——そう言わざるを得ない場面がたくさんあったんです。

そうすると、子どもの目が一瞬で曇るんでよね…。その顔を見るたびに「これは保育じゃないな」と…。

子どもが自分のやりたいことを、自分のペースで、気持ちのままにやってみる。そんな、子どものやる気をそばで応援できる環境をつくりたかったんです。

そんな悶々とした悩みを抱えていた時に、保育士仲間のコミュニティで「そろタッチ」に出会いました。

「子どもの可能性を広げる」「やる気を育てる」という理念に、「これだ!」って思えたんです。

そろタッチを教えていて一番うれしかったことは何ですか?

学年が上がって習い事を整理されたご家庭から、

「子どもが“そろタッチだけは絶対やめたくない”って言うんです」

と聞いたときですね。

「あぁ、この子の中に“自分から続けたい気持ち”が育っているんだ」と胸が熱くなりました。

もちろん、計算に手ごたえが出てきて、

「本当に入れてよかったです」

「自信がついて、学校の勉強にも前向きになりました」

と声をいただけるのも、とても嬉しいです。

でも、私はやっぱり——

子どもの中に「挑戦したい!という気持ちが育っていること」が一番うれしいんです。

そして、子どもたちが笑顔で教室に来てくれて、「先生、大好き!」なんて言ってくれると、もう全部が報われます。

読者の方へメッセージをお願いします

子どもはみんな、“やってみたい”という気持ちを持って生まれてきます

でも、保育園でも学校でも、どうしても大人の都合で「今はやめてね」「時間だからね」と止められてしまう場面が多いんですよね。

そうやって何度も止められるうちに、子どもは少しずつ 「やりたい気持ち」を胸の奥にしまい込んでしまう

そろタッチのレッスンは、ただ暗算ができるようになる時間ではありません。

子どものやりたい気持ちのままに、毎日の「できた!」を積み重ねて、挑戦する心を育てる時間なんです。

挑戦する力が育つと、勉強はもちろん、スポーツでも習い事でも、子どもは自分の人生をより前向きに、のびのびと楽しめるようになります。

そろタッチを通じて、暗算力と「“やればできる”挑戦する力」を育ててみませんか。

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